駅物語

撮影日記 - 鳴門(JR四国・鳴門線)

中途半端な場所には理由がある

鳴門1
渦潮で有名な鳴門への路線、鳴門線の終着駅が鳴門駅だ。鳴門には渦潮を間近で見られる観潮船、淡路島へと続く大鳴門橋などの観光スポットがある。(大鳴門橋の使われていない鉄道敷設部分は「渦の道」として観光客が歩けるようになっている)これらを訪ねるには鳴門駅は中途半端な位置、市の中心部にある。よって現在鳴門観光のアクセスはマイカーやバスなど自動車が中心だ。
鳴門2
駅のまわりを見回してみたが本当に何もない。鳴門線の利用者は通勤通学客が主体となっていて、それ以外は鳴門競艇への客ぐらいだ。それにしてもなぜこんな中途半端な位置で鳴門線は止まっているのだろう。もっと海よりの観光スポットが点在するところまで線路が延びていれば、もう少し利用者が多くなるのにと感じた。
鳴門3
調べてみると、鳴門にはかなり大規模な交通体系の変化があったようだ。昭和30年代、現在鳴門観光の主体となっている海沿いの土地も当時は橋のない離れ小島で渡し船によって往来していた。そして鳴門駅からそう遠くない岡崎の港から淡路島福良港への船が運航されていた(もちろん現在はない)。
鳴門4
そして淡路島の福良から島を横断して洲本まで鉄道があった。さらに洲本からは大阪行きの船が出ていたそうである。時は流れて、鳴門周辺の小島は橋がかけられ陸続きとなり、大鳴門橋、明石海峡大橋と東洋を代表する大橋が架けられ本州と四国は陸続きになった。大鳴門橋には鉄道部分も造られたが明石海峡大橋は途中の計画変更により自動車専用橋となった。ここにも時代にのり遅れた鉄道の姿があった。(2002. 2.28撮影)

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