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そんな駅の肖像を描く 駅物語

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水軒(南海電鉄・和歌山港線)
〜 一日2往復 乗りたくても乗れない 〜

 

  2月26日午前8時30分頃、和歌山港駅からタクシーに乗り込んだ。タクシーの運転手に「水軒まで」と告げると「どこまで?」と聞き返された。「水軒の駅まで」と言うと「そんなところまで行きはりまんの?」と怪訝そうに言われた。車は線路沿いを一直線、5〜6分で水軒駅についた。なるほど何もないところである。住宅もなければ少し離れたところに木材の集積場らしきものがある程度である。
     
  近くの観光地らしき場所といえば、NHK大河ドラマ「徳川吉宗」のロケが行われたという「養翠園」(ようすいえん)だ。放送された時には多くの観光客が訪れたようだが、観光バス利用がほとんどだったようである。一日2本しかない電車は使おうにも使えない。電鉄側としてもそれにあやかるためには列車を増便したり駅を整備したりしなければならないが、そうするにはコストがかかる。一過性のブームでそこまでする価値はないという判断だったのだろうか。
     
  「養翠園」は線路の終端、車止めの向こう、小さな丘を下った畑の横を過ぎるとあったが、その途中に長い鎖につながれているものの通行人に向かって吠える犬がいたり、隣がホテルだったりあまり雰囲気のよい所ではなかった。
9時25分列車が駅に近づく。駅には一般の利用者である中年女性が一人、カメラを持った鉄道ファンが一人だ。
     
  列車が到着するとやはり鉄道ファンが2〜3人乗っていた。カメラをもった鉄道ファンはそのまま電車に乗り込んだが、私は駅を離れる列車を撮りたかったので乗らなかった。列車が駅を離れると今度は徒歩で和歌山港駅へ向かった。この区間の廃止のひきがねになった水軒と和歌山港のちょうど中間点あたりにある踏切を撮影するためである。この日は次の予定もあり水軒には行ったものの結局和歌山港〜水軒間を乗ることはできなかった。残念ではあるが、線路脇はずっと歩いたので、その当時行われていたソルトレークシティ冬期オリンピックで故障をおして出場、銀メダルを獲得したスピードスケートの清水博康選手への評価の言葉を借りて「金に等しい銀」「乗ったに等しい徒歩」ということで納得しておこう。 (2002. 2.26撮影)
   
 
   
 
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