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そんな駅の肖像を描く 駅物語

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みなと元町(神戸市交通局・海岸線)
〜 美術館のような落ち着いた雰囲気 〜

 

  観光で神戸に来たと思われるお母さん二人が、みなと元町駅のコンコースからエレベーターで上がり外に出てきた。そして後ろを振り返っておもわず感嘆の声をあげた。「まーすばらしい、こんな建物から出てきたよ。この建物、正しくは建物ではなく外壁だけなのであるが、これは明治41年竣工、第一銀行神戸支店だった建物の外壁である。
     
  入り口から中に入ると壁が柱で補強されて立っている。舞台の張りぼてみたいなものである。訪問時、この建物が何だったのかということがわからなかったので、改札の窓口に座っていた(おそらく)駅長さんに尋ねてみた。「あれは大林組所有の建物で元々銀行か何かに使われていた、それを借りて駅の入り口として使わせてもらっています」
     
  そして机に貼付けられたメモを見て「えーと辰野金吾という人が設計したものです」と教えてくれた。東京駅、浜寺公園駅を設計した駅マニアにはお馴染みの名前である。「いい駅ですね」というと、あまり愛想なく「ありがとう」と答えた。そこは公営交通の職員さん、愛想をふりまくのはあまり得意ではないのか不愛想に見えたが、決して不快な印象ではない。
     
  その後、改札内に掲げられた水彩画を見ていると「お客さん」と後ろからもう一度呼ばれ、「もう残りあんまりないんだけど」と海岸線開業時のパンフレットをくれた。駅をほめられて悪い気はしなかったのだろう。ちょっと足をとめて建物や絵をじっくりと見たくなる、美術館のような駅だった。
 (2002. 2.27撮影)
   
 
   
 
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