人が集い 列車が行き交い 時が流れる
駅には 歴史がある 文化がある 生活がある
そんな駅の肖像を描く 駅物語

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北野畑 (名古屋鉄道)
〜 最後の秋、最後の夏 〜

 

  北野畑は惜しまれつつ廃止された名鉄谷汲線で唯一列車の行き違いが見られた駅だ。たまに見られた赤い750形の2連3連運転も人気があったが、単行の電車が横に2両並ぶ姿もまた美しかった。今回の作品は珍しい2部構成となった。
     
  前半は2000年11月末の休日、私の他にも北野畑の景色に魅せられた人達10人ほどが撮影に来ていた。奥深い山あいの駅に昭和初期の電車が並んでタブレットの交換を行う、貴重な風景である。この時が紅葉をバックに列車行き違いが見られたほぼ最後の時になった。
     
  そして廃止一ヶ月半前の2001年8月中旬、照りつけるような暑さの中、秋の穏やかさとは違った一面が見られる。近くのセメン工場の採石場から、ベルトコンベアで運ばれる石がバラバラとひっきりなしに音をたてる。また時折ダンプカーが砂煙りをあげながら猛ピードで走り去る。その騒々しさが暑さに輪をかけた。北野畑駅は駅舎を出るといきなり歩道もない一本道の県道なのだが、駅の前にアパートか会社の寮かと思われる住宅があり、そこに自動販売機もあったのは助かった。水分の補給をして一息つく。
     
  駅から谷汲よりに少し歩いたところで、夏草を刈る保線係の人達を見た。あと一ヶ月半しか使わない線路であるが、安全のため手入れはしっかりと行われる。今は廃止前で訪れる人も多いが通常なら2〜3人を乗せた電車が10人ぐらいの保線係の人が作業をする横を通りすぎるという光景もあった。廃止もやむをえないことかと思う。次の夏にはこの場所も夏草に覆われ夢の跡となってしまうのだろう。
   
 
   
 
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