人が集い 列車が行き交い 時が流れる
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そんな駅の肖像を描く 駅物語

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比良 (のと鉄道・能登線)
〜 列車交換駅のぜいたくな時間 〜

 

  比良と書いて「びら」と読む。どうしても同じ漢字をあてる滋賀県の「ひら」の方が自分にとってはなじみ深く、びらという音は外国語っぽい響きに聞こえる。ネットで近辺の比良遺跡について書かれたサイトによると「びら」というのはアイヌ語で崖という意味だと書かれていた。
     
  駅の前の路地に数台の自家用車が集まってきた。保線の作業員の人達が10人ぐらい集まり、駅のホーム上にある少し広めのガレージのような待ち合い室の下で、点呼、作業の確認を行っている。
またすぐ近くには中学校があり、登下校時には割とまとまった人数が駅に集まるのだろうか。それがこの待ち合い室が存在する理由のようだ。
     
  ホームの配置がわかるように、ホームの端からカメラを向けていると線路上を一匹のキツネがとことこと歩いてきた。カメラを向けている自分に気付くと一瞬こちらを見つめ、すぐに一目散に走って逃げていった。
     
  比良は穴水から蛸島方面で一番最初の列車交換駅だ。列車本数が少なく、また単線に片面ホームだけの駅が多いローカル線で2本の列車が出会う場面は変な言い方であるが、「ぜいたくな時間」である。この場所でディーゼルカーのエンジン音と線路の継ぎ目の音が響くのが聞けるのもあとわずかだ。2本の列車が一つの画面におさまるぜいたくな時間をぜひ楽しんでいただきたい。
   
 
   
 
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