駅物語

撮影日記 - 木島(長野電鉄・河東線 廃止)

~全盛期の面影を残し廃止へ~

木島1
長野電鉄通称木島線の駅めぐりもとうとう終着の木島駅で終わりを迎える。途中駅にも四ケ郷や柳沢など、古き良き日本を感じさせる小駅はあったが、木島駅は終着駅然とした駅である。ホームの上屋を支える柱にはレールが使われていて CARNEGIEの文字も見える。古びたコインロッカーや、柱にかかる札には建築時期を示す大正14年の文字、木造の車庫、
木島2
大正14年当時の建物に、置かれているベンチやストーブ、看板は木島駅が野沢温泉への玄関口として栄えた時期、おそらく昭和30~40年代の姿そのままである。全盛期そのままの姿も、廃止される直前の今、他所者の立場で見れば貴重だ、もったいないなどと言えるが、変化することに無頓着だったがゆえに時代にとりのこされたとも言える。
木島3
廃止直前ともなれば遠来の鉄道ファンが多いのはいつものことだが、木島駅には廃止を惜しんで記念切符などを求める地元の人達の姿が多かったように思う。 信州バスの車両基地になっている駅前は雪がないとかえって殺風景に見える。駅前の売店も店閉まいの準備を始めている。パンと牛乳を買って駅待ち合い室のストーブの前のベンチに座って食べた。
木島4
年配の駅員さんに、知ってはいたものの「この駅いつ建てられたんですか?」と聞くと、即座に大正14年との答え。「この駅どうなるんですか?」と聞くと「わからない」とのこと。しかしその短い応えからでも、この駅への愛着と別れを惜しむ気持ちは充分に伝わってきた。 (2002. 3.19撮影)
木島5

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